1. FXを始める前にまず知っておきたい外国為替についてと2. FXの基礎となる為替市場の仕組みと為替レートの用語集

1. FXを始める前にまず知っておきたい外国為替についてと2. FXの基礎となる為替市場の仕組みと為替レートの用語集

FX スプレッド

広げるとか伸ばすとかのspreadという英語が転じた金融用語が、そのまま日本語になりました。アメリカ人が大好きなピーナッツ・バターやイギリス人がスコーンに塗りまくるクロテッドクリーム(ちなみにイギリスでいうクリームティーは、赤道のところで二つに割ったスコーンにクロテッドクリームとジャムをたっぷり塗り紅茶と一緒に食べるアフタヌーンの一種のことを指します。日本で使用されているクリームの載った紅茶ではないです)などが英語圏でスプレッドと呼ばれますが、それもこのspreadに由来します。

FXでは、X君が説明していうように、ある通貨ペアを売買する際の売値(bidと呼ばれます)と買値(askと呼ばれます)の差を指します。近年では本当にこのスプレッドが非常に小さくなっていて、投資家側に有利になっています。例えば、ドル円は売値が110.872、買値が110.875などスプレッドはわずか0.3銭となっています!FX証券会社が頑張ってくれていますよね。

インターバンク市場(インターバンクマーケット)

英語ではinterbank marketです。銀行間取引市場とも呼ばれ、そのままズバリ銀行間で取引が行われる市場を指します。参加者は銀行を中心とする金融機関に限定されることから名付けられました。

短期資金を扱うコール市場や手形を扱う市場もインターバンク市場と呼ばれています。外国為替市場においては金融機関の間のやり取りで価格が決まり、それが為替レートとなります。

市場と呼ばれていますが、インターネットや電話回線でつながっているだけであり、株式のような取引所が存在するわけではありません。

機関投資家

英語ではinstitutional investorsと呼ばれます。個人投資家から集めた資金を内外の株式、債券、為替などあらゆる投資対象に分散し、投資運営を行う組織のことです。年金基金や政府系投資ファンドなどの公的機関と、生保などの保険会社、証券会社、信託銀行や投資信託などの民間企業と、両方があります。

公的機関は国民の税金を扱うわけですから。以前はローリスクローリターンの投資先が主だったわけです。しかし、リーマンショック後の世界的低金利時代に到来により、近年はハイリスク商品への投資も増えてきています。

購買力

英語ではpurchasing powerでそのまま日本語になりました。“購買できる力という”直訳通り、その国の通貨で購入できるモノやサービスの量を表します。

トイレットペーパー買い占め騒動

1973年に実際に起きた事件です。イスラエルとアラブ諸国との間で勃発した第4次中東戦争をきっかけに原油価格の70%もの引き上げが決定、なぜか当時の内閣が紙の節約を呼びかけました。

その結果、「紙がなくなる」というデマが流れて、主婦が紙の中でも必需品であるトイレットペーパーの買い付けに殺到して店頭からあっという間に消えたという騒動とのことです。

マスコミが価格が倍になったなどと煽ったことも、パニックの原因の一つらしいです。人間の集団心理は恐ろしいですよね。

金利

いわゆる利子や利息のことです。英語ではinterest rateと言います。金銭の貸借により支払われるまたは支払う対価のことです。%で表されます。

この金利のうちで、中央銀行が決定する中奥銀行から銀行へ貸し出す際の基準となるものが政策金利と呼ばれるものです。序章では各国の政策金利が登場しましたよね。

その他FX においては各国の国債の長期金利、特にアメリカの10年債の利回りが日々のFX動向を占う上でよく登場します。ドイツとアメリカの10年債の利回りの差も、ユーロドルの値動きでは重要です。

初心者の方は、政策金利と長期金利を混同しないように気をつけてください。

FX 行動心理学

英語ではPsychological behaviorismと呼ばれます。心理学のアプローチのひとつで、人間の行動は、遺伝と環境、つまり罰や賞賛などの過去の人生、現在の状況などで説明できるというものです。条件反射理論である“パブロフの犬”で有名なパブロフも提唱者のひとりで、刺激を与えたときの反応が重要だそうです。

人間は罰を与えるとネガティブな行動をとり、褒めるとポジティブな行動をとるようになるとのことです。

相場の世界では、市場参加者が次にどのように行動するのか、その心理を読むことが重要だという意味で使われています。

FX ボックス相場

英語ではSideways Marketと呼ばれています。英語のBox、箱に由来します。日本ではもみ合い相場、レンジ相場とも呼ばれます。

トレンド相場とトレンド相場の間によく現れる、サポートラインとレジスタンスラインが形成する平行線の中を変動する相場を指します。その二つの平行線に架空の二本の垂直の線を加えた箱の内部を相場が動いているように見えることから、名付けられました。

 

強力なサポートラインとレジスタンスラインが形成されたため、それを抜くことができず、その間の行ったり来たりを繰り返すわけです。トレンドラインだけでは方向性がわかりづらいため、ボリンジャーバンドやインディケーター系の指標を併用することが必要とされています。ボリンジャーバンドの上限あたりで売り、下限あたりで買うことを繰り返すと、コツコツと資金を貯められることもあります。

 

しかし、ボックス相場はトレンド相場とトレンド相場の間に現れている現象です。一度上下どちらかのラインをブレイクしてトレンド相場に移行すると、相場が大きく動き、一気に貯金がなくなり大きな損失となることが多いです。ボックス相場でポジションを持つときは油断せずに、逆指値注文は必ず入れることを習慣づけるようにしましょう。

リスクオフ(リスク回避)

元々は経済用語であり、リスク回避は英語ではrisk aversionとなります。リスクを取らないという意味で、リスクアバースとしてビジネス用語として日本語としても通じるようになっていました。しかし、相場の世界では、リスクオンに対比する言葉としてリスクオンが好んで使われています。

例えば、2017年の北朝鮮によるミサイル発射、2018年のトランプ大統領による貿易戦争への懸念などの地政学リスクや政治不安が起きると、投資家心理が萎縮します。その結果起こるリスク資産から安全資産への逃避行動を指します。

株式、特に途上国のもの、は売られ、比較的安全とされる債券、その中でも米国債など利率は低いが信用が高いもの、が買われます。金も同様です。投資家がリスクに極めて敏感な際には、キャッシュ、現金へと資金が流れ、投資家の現金比率が高まることとなります。

FXにおいては、スイスフランと円、さらにはドルが買われ、他の通貨は売られることとなります。特に経済状況がよくないのに高金利で投資家の資金を集めている新興国通貨、つまり、トルコリラ、南アフリカランドやブラジルやアルゼンチンなどの中南米諸国の通貨は大きく売られることとなります。
スワップポイント狙いでこうした高金利の新興国通貨を買われている方は気をつけましょう。2018年はアメリカの金利が上昇し、トランプ政権の減税政策もあり、リーマンショック以来の超緩和政策でだぶついていた資金もアメリカに還流する動きが出てきていますので、以前にもまして注意が必要です!

FX スイングトレード

英語ではswing trading。数日から数週間の間ポジションを維持する中期のトレード手法です。日本では数ヶ月の場合もスイングトレードと呼ばれることもあるようです。ちなみに、アメリカでは、数週間から数ヶ月、時には数年のポジションを持つ投資法はposition tradingと呼ばれ区別されています。

途中には当然、アップダウンがあり、含み損を抱えることもあるので、我慢が必要となります。反面、デイトレードと異なり1度に100pips(円がらみの取引の場合は1円に相当する)以上の大きな利益を目指しますので、ポジションをより少なくして含み損も大きくならないなどの工夫が必要です。例えば、100pips予想と逆に相場が動いても損切りにならないようなレベルに逆指値注文を置けるように、ポジションを調整するということです。

デイトレードが30分足までを使用していたことからお分かりいただけると思いますが、スイングトレードでは1時間足、4時間足、8時間足、日足や週足を指標として用います。運用期間が数日から数週間(日本では数ヶ月)と幅がありますので、使われる指標にも幅があるということです。

デイトレードという言葉が一般にも流布しているので、FX はデイトレードが主流だと思われていたかもしれませんが、実はこのスイングトレードが一般的です。また、相場に張り付けないサラリーマンの方にもオススメです。この「FX常勝方程式」でもスイングトレード中心に解説してあります。

FOMC

英語でFederal Open Market Committeeの略で、連邦公開市場委員会のことです。アメリカの中央銀行であるFRB(連邦制度理事会)の理事7名やニューヨークなど主要地域の連邦準備銀行総裁5名で構成されています。

年8回、2日間に渡り開催され、最終日には政策金利が発表されるので、FX投資家にとっては非常に重要な会議となっています。前回2018年6月13日(日本時間14日午前3時)の発表では政策金利が2%に引き上げられました。また、今後は発表後にFRB議長の講演も行われることとなりました。