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FX入門者〜脱初心者必見!〜様々な直接投資の比較〜

FX入門者〜脱初心者必見!〜様々な直接投資の比較〜

今回はFX入門者や初心者脱却を目指す方のための様々な直接投資のお話です

資本取引のなかでも直接投資は、ある意味貿易取引に近い性格をもっています。工場を設立するための投資、国境を超えたM&Aのための投資などは、基本的に長期的な視野に立っての投資になるため、短期的に為替(FX)相場を大きく動かす要因にはならないからです。

 

これに対して、間接投資は、3ヶ月や1年というように比較的短期間の投資になることが多く、購入したモノについては近い将来に売りとなって市場に出てくることになります。そのため、最終的には元に戻る形になるものの、一時的に為替(FX)相場を大きく動かす要因になります。

 

とはいえ、直接投資も時には為替(FX)相場を大きく動かす要因になることがあります。一定の期間に大型のM&Aや不動産投資が国家的な規模で、ある国からある国へと一方向に、立て続けに行われる場合などです。

 

ある特定の期間に多くの投資家が動くと、マーケットに大きなインパクトを与えることになります。長期的に動く方向とは逆の方向に相場が動く、ねじれ現象が起きるからです。

 

私が経験したなかでも、典型的なケースが二度ありました。ひとつは、1999年にユーロが誕生したときです。

 

統一通貨誕生という歴史的な出来事に市場は盛り上がり、日本の機関投資家も、ユーロが実際に流通する以前から、ドイツマルクやECU(ユーロの前身)などに積極的な投資を行いました。ユーロは必ず上昇するという期待が、市場を包み込んでいたのです。

 

ところが、そんな期待もむなしく、ユーロは下落し続けました。私自身もいつか上がるだろうと「買っては投げ、買っては投げ」を繰り返したものの、為替(FX)相場はズルズルと下げるだけでした。

 



なぜ、こんなに下がっていくのだろう、と訳がわからず悩みましたが、ある日、ふとその原因に気がつきました

 

当時ヨーロッパは比較的景気がよく、金余りの状態にありました。こうしたなか、欧州企業による米国企業の買収ブームが起こり、ホットマネーが欧州から米国に大量に流れていたのです。もちろん他にも理由があったのでしょうが、このうねりがユーロ下落の大きな原因だったようです。

 

結局ユーロは2年間で40%近く下落しました。欧州景気は堅調だったにもかかわらず、その通貨は売られるという、ねじれ現象が起きたわけです。

 

これと似たようなケースが、1980年代後半から起きた日本のバブル景気です。

 

当時、日本では、「投資をしないものは人にあらず」ではありませんが、「上げ相場に乗り遅れるな」と、多くの方が日本株を、不動産を、挙句にはゴルフ会員権や絵画など、買えるものはなんでも買うという異常な投資ブームが起きました。

 

その後、国内だけでは飽き足らず、海外の株式、債券はもとより不動産、企業など、ありとあらゆるものにジャパンマネーが襲いかかりました。マンハッタンの中心部にあるニューヨークの象徴とも呼べるロックフェラーセンターの買収がアメリカ国民の反感を買い、ジャパン・バッシングの動きに拍車をかけたのも、この頃です。

 

1990年の春には、プラザ合意以降の最安値である1ドル=160円をつけるほどまで、円安が進みました。この際もユーロ誕生のときと同様に、日本の景気が絶好調になる程円安が進むという、経済理論と逆の現状が起きたわけです。

 

その後、バブルがはじけ景気が後退すると、一転して円高が進み、1995年には1ドル=79円75銭となりました。これもまた、バブル時代とは逆のケースですが、景気が悪いのに円高となるという、典型的なねじれ現象です。

 

ところで、直接投資の中でも、M&A(企業買収)が瞬間的に為替(FX)相場に影響をおよぼすケースがあるのは事実です。しかし、実際にM&Aを材料に売買する際には、ひとつだけ事前に調べておくべきことがあります。

 

買収に必要な資金をどのように確保しているか、ということです。その基本的な方法は3つあります。

 

ひとつは、手持ち資金を外貨に替えて資金化する方法です。これがもっとも単純なケースですが、実際に為替取引が行われるので、多少なりとも為替(FX)相場に影響をおよぼします

 

その他のふたつは、現地で資金を調達する方法と、株式を対価とする方法です。

 

前者は、たとえば日本企業が米国企業を買収する際に、米国でドル建ての社債を発行し、M&Aに必要なドル資金を集めるという方法です。後者は、買収の対価として現金でなく株式を買収先企業の株主に渡すといった方法です。このふたつの方法では、為替取引は発生しません

 

実際は、この3つの方法を組み合わせてM&Aを仕掛けるケースが多いため、直接投資が活発化したとしても、実際にどの程度為替(FX)相場に影響をおよぼすのかは、なかなか見えてきません

 

しかし、手持ち資金を外貨に替える方法、替えない方法のどちらを使ったM&Aなのかを、知ろうとすることが大切です。

 

たとえば、大型M&A案件の噂に乗じて相場を仕掛けようとするヘッジファンドなどにより一時的に為替(FX)相場が動いたとしても、その後現地でM&A資金を調達するまたは株式交換を用いるなどの為替取引が発生しない買収だとわかると、マーケットは為替(FX)市場には影響しないと判断し、一気に相場が反落することがあります。このような場合に、何も考えずに最初の動きについていってしまい、結果的に相場の反落で損失を出してしまうということも、珍しくはないのです。

 

こうした特定のニュースによって利益を稼ぐための唯一の手段は、通称「瞬間芸トレード」と私が呼んでいる、ポジションをとったらすぐに利食うという超短期のトレードのみです。これは玄人芸であり、一般の個人投資家のみなさんにはむずかしい技なので、真似をしないことが懸命です。

 

基本的にはM&Aがらみの詳細な情報が入ってきにくい個人投資家のみなさんは、3つの方法のうちのどの方法なのか分からない場合は、トレードに参加することは極力避けたほうがいいでしょう。

 

M&Aが一大ブームとなっているというような大きな世の中のうねりには注意を払っておきたいものですが、概してこうした動きは10年に1回くらいの程度でしか起きません。無視していても大きな影響がおよぶことは、ほとんどないはずです。

 

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