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FXでは自身の限界点を知ることが必要

FXでは自身の限界点を知ることが必要

人間とは不思議なもので、FXだけでなく何事にもその人なりの手法というものがあります。私の考えではその手法には、先天的な性格によるものと、後天的な経験で身についてくるものの両方があります。
序章の「FX向きのタイプと性格に合った投資方法」でも触れましたが、FXにおける先天的な手法とは、気が短い、気が長いという性格の違いに起因します。たとえば、のんびり屋さんがデイトレーディングに挑戦するのは、マラソン選手が100メートル走に挑戦するようなものです。反対に、短気な人が中長期的にドル買いのポジションをもとうと考えても、何もしないでいることにイライラしてくるでしょう。
本屋の投資コーナーに並べられたFX入門書などには「私はこうして資産を殖やした」などとよく紹介されていますが、それはあくまでもその著者の方の性格に合う取引をしていたからこそ成功したのであって、みなさんがそのやり方を真似しても必ず上手くいくとは限りません。ご自身の性格とよく向き合い、ご自分に合ったFX投資法を見つけることが大切です。

一方で、経験から身につく後天的なFX投資手法もあります。銀行の駆け出しディーラーだった頃の話ですが、私は月に1000万円の利益を上げると、不思議なことにそれ以上は勝てないという状態がしばらく続きました。それ以上の利益を出そうとすると、逆に大きな損失を出してしまうのです。ところがその後、これ以上は利益を計上できないという限界金額が5000万円、1億円、2億円というように、徐々に増えていったのです。銀行時代の最後の頃には、月に4億円から5億円ぐらいにまで達しました。しかしそれ以上勝とうとすると、やはり不思議と逆に大負けをしていました。

その後、個人FX投資家として自分自身の資金を運用するようになると、状況が大きく変わりました。それまでは銀行の資金を扱っていたからなのか、大きな金額でトレードをしても大して動揺しなかったのですが、自己資金となると勝手が違ってくるのです。
2004年の秋口から年末にかけてはかなり利益を出せたものの、年明けの1月に大きな損失を出してしまいました。要因を分析してみると、11月、12月に勝ちすぎた反動でした。銀行時代は月単位で損失限度額が決まっていたのですが、個人FX投資家になってそのようなリミットがなくなったことも、大損を防ぎ切れなかった原因だと考えています。この失敗のおかげで、自己資金でトレードをしたときの限界点が見えてきました。

 

このように、自分自身には見えない壁とでもいうべきものが存在します。不思議とそのときには見えないのです。それ以上に利益を増やそうとすると、必ずといっていいほどしっぺ返しを食らうのです。
利益を計上できてはいるのですが、ある時点でそれ以上上手くいかなくなる。そのようなときは、いったんトレードを止めてみるといいでしょう。おそらくご自分でも気づかないうちに、ある種の限界点に近づいている可能性が高いからです。この利益限度額、限界点があるということが、後天的に学べるFX投資手法なのです。

また、FXにおいてご自身の限界点を知るためには、その時点における資金量もよく考えることです。ご自分の性格だけでなく、金銭的にどれほどの余裕があるのかということも、FXでは取引に影響するからです。まずはご自分の財力と相談し、いくらまで損失を出してもいいのかを決めることです。次に、1回のトレードでの最大損失許容額を決めるのです。この件については重要なので、第6章で詳細に解説します。