FXの取引時間、会社破綻時リスク、取引コスト

FXの取引時間、会社破綻時リスク、取引コスト

FXは、為替の金融商品です。為替は、世界中とつながっています。外国為替(FX) 市場は、土日を除いて、ほぼ1年中、24時間動いているのです。日本の 株式市場(東証)は午前9時から午後3時(うち午前11時から午後12時30分までは休止)までの取引なので、大きく勝手が異なります。 外国 為替(FX) 市場は地球の自転にしたがって、オセアニア、日本、欧州、米国 へと 取引が移動していきます

FX市場の24時間の流れについては第3章で詳細に説明しますが、ここでも日本時間で簡単に触れておきます。 午前7時、オーストラリアとニュージーランドでは既に 取引が始まっています。午前9時、東京外国為替市場は活況を呈しています。 その後アジア地域の香港、シンガポールの取引も開始されます。そして午後4~5 時に欧州へ。最後は午後10〜11 時、米国 ニューヨーク市場での取引が始まるのです。これが外国為替市場の1日の流れの概略です(図11参照、夏時間の場合) 。

 

各国の金融市場の取引時間
図13

 



24時間常時トレード を行えるという 事実 は、日中は昼休み以外原則取引が不可能な 会社員にとって朗報です 。FXであれば仕事終了後に 市場に参加できるのです。特に一番 取引が活発になる時間帯は英国 と米国 の市場が重なるときで、日本時間の午後9時〜午前1時 までです(夏時間の場合)

もうひとつ、FXを含む 外国為替市場はBISによると、1日で約650兆円(2016年実績) ほどの取引が行われて いる流動性の高い市場です。流動性 が高いということは、売りたいときに売れて、買いたい時に買えるということです 。株式市場よりも公平な市場だといえるでしょ う。

 

2005年7月1日よりFXに関する規制が強化されました。それまでは 野放し状態との声もあったFX業界から、悪徳業者が駆逐されました。 規制強化の一環として、顧客の資産を守るための分離保管にも規制ができました。これは、FX会社が事業用の資産と投資家の資産を別にして銀行等で保管するというもの です。

もしFX会社が倒産した場合、債権者は会社の資産を差し押さえますが、投資家の資産が分離保管されていないと、保護されずに一緒に押さ えられてしまいます。しかし 、信託銀行などに預けておけば、万が一のときも、FX会社の資産からは分離され、保護されるのです。

 

顧客の 資産を保全するためには、FX会社が信託銀行に預託する方法があります。信託口座を顧客用に別途開設して完全に分離保管を図ることにより、信託法で顧客の資産は保護されることとなります 。

なお、海外の金融機関へ信託する場合は信託法など制度に違いもあり、日本の信託銀行とは同一ではありません。もちろん 、海外の金融機関には健全性や財務体質などの観点からみても 優秀な機関が少なくないので 、格付けなどが高評価の海外 金融機関に預託しているFX会社を選ぶのも一手でしょう。

 

取引会社が破綻した時の資産の扱い
図14

 

FXなどの外貨建て商品のメリット/デメリット、そのコスト 」でも触れましたが、 FX取引にかかるコストの種類は2つに大別されます。ひとつは 為替手数料。円を外貨に替える、あるいは外貨を円に替えるなど、為替の取引を行う際に発生するコストです。通常、外貨預金の場合で、1ドルにつき片道で1円、 1万ドルなら1万円かかります(通常の都市銀行のケース、ネット銀行はもっと安価に設定している) 。FX取引 のよいところは、この為替手数料が格安であること。手数料は FX会社によってさまざまですが、現在は無料が主流となっています。 特に 短期売買を繰り返す方 は、手数料率の安いところを選ぶに越したことはありません 。

FXの もうひとつのコストが「スプレッド」と呼ばれるもので、売りレート と買いレートの差額です。たとえば、ドル円のBID(売)が113.328、ASK(買)が113.331とします。売りと買いの差は0.003円、つまり0.3銭となります。この0.3銭がスプレッドで、みなさんがFX会社に支払う手数料となるわけです。差が小さいほど、利用者にとっては得となります。 多くの FX会社は2Wayプライスといって、このように売りと買いのレートを同時に提示していますので、その差額を比べてみてください。

仮にスプレッドが狭かったとしても、スリップページで高いコストを徴収しているFX会社もあります。見せかけだけの「低コスト」には、くれぐれも騙されないように注意してください