3.FXを含めた外貨投資で取引される通貨とFX以外の外貨投資商品

3.FXを含めた外貨投資で取引される通貨とFX以外の外貨投資商品

ドル(米ドル) やユーロ、豪ドル、ニュージーランド・ドルなど、世界にはさまざまな通貨がありますが、FXを含めた為替取引においてはドルがらみの 取引が圧倒的です。いうまでもなく、世界の基軸通貨(後述) だからです。そのため 、為替(FX)取引 は、基本的に対ドルでの取引になるわけです。 円とドル、ユーロとドル、あるいはドルと豪ドルといった具合です。すべての国の通貨は常にドルとの比較において売買されていると申し上げても 、過言ではないでしょう。

 

ですから、円とユーロ、円と豪ドルなどドル以外の通貨のトレードを行う 場合は、いったん円とドルの取引が行われ、それと同時にドルと他の通貨が取引されることになります。これを「クロス取引」といいます。たとえば円を売って豪ドルを買う場合は、いったん円を売ってドルを買うと同時に、ドルを売って豪ドルを買います。したがって、円に対する豪ドルの相場を予測する場合は、厳密に申し上げると、 日本と米国と の関係、米国と オーストラリアと の関係をそれぞれウォッチする必要があります。かなりややこしい話と なるのです。
また、ドルとユーロ以外の通貨については外国為替(FX) 市場での取引量そのものが少ないことから、少量の 売りや買いによって為替レートが乱高下するケースがあります。以上の理由から 、 FX は まずドルから始めるのが最も無難といえるのです。

 

市場での取引の中心は米ドル
図6

 

個人投資家のみなさんには、さまざまな外貨投資の選択肢があります。 外貨預金、外貨建てMMF、外国債券(外債)、外貨建て投資信託(外国投信)、外国株式、FX(外国為替保証金取引) などが挙げられます 。

外貨預金の商品内容は、円建ての預金とはほとんど変わりません。預ける際の通貨が円ではなく、外貨建てになるということです。日本で外貨預金をする場合は、銀行で円を外貨に替えて預け入れることになります。外貨建てでの元本保証があります。

外貨建てMMFは、外貨預金と並んでポピュラーな外貨商品です。MMFは海外の短期金融市場(マネー・マーケット)で運用される投資信託のことです。短期国債などが主に組み入れられており、株式は入っていません。元本保証はありませんが、外貨預金に準じた安全性を持っています。

外国債券は、外国の国債や社債に投資する商品です。商品性は円で投資する債券と同じで、発行体である国や企業によって元本は保証されています。残存期間や通貨国の金利動向によりリスクが異なるので、チェックが必要です。

外国投信や外国株は外国の投信や株式に投資するもので、日本国内には存在しない 商品が購入できます。最後のFXは、レバレッジのかけ方次第でハイリスク・ハイリターンにも、ローリスク・ローリターンにもなる選択肢の広い 外貨建て 商品です。

 

個人でもできる外貨投資の種類
図7